大切な方との別れの時
「何もしてあげられなかった」
「こうしてあげれば良かった」
と多くの方がお考えになると思います。
皆さんは亡くなられた方がそう思っているとお考えですか?
皆がそう思わないのではないでしょうか。
私が関わった方はどの方も
「幸せだった」
「ありがとう」
と感謝の言葉をおっしゃっている方ばかりでした。
あるお子さんは、亡くなる少し前に投げかけた言葉に後悔し、
いつまでもいつまでも心に悲しい記憶を残していました。
その方の親御さんは
「あの時は仕方なかったの。大丈夫だから悲しまないで」と一生懸命伝えていました。
ある親御さんは、私たちのせいと心に大きな傷をもって生きていました。
そのお子さんは「生まれてきてしあわせだった。大好きだよ。ありがとう」と言っていました。
ご自分が親だったら…
子どもの幸せを願い、落ち込んでいたら励まして寄り添ってあげたい
自分が子どもだったら…
「ごめんなさい。ごめんなさい。悲しませてごめんなさい。」
自分だったら、そう思いませんか?
悲しみを癒すには時間がかかり、ひとつひとつ乗り越えていかなくてはなりません。
大切な方とのお別れは、とても悲しいことです。
でも私が出会った方のお葬儀には、とてもたくさんの愛がそこにあふれていました。